喉を酷使した後や風邪のひき始めには、喉の痛みを感じる方も多いかと思います。私も風邪の初期症状は、いつも喉の痛みからです。
ちょっと喉がおかしいと感じてから1～2日で、痛みに変わり、やがて唾を飲み込むのも辛いくらいになって、鼻水、頭痛と、さらにひどくなった時には発熱と続きます。
筆者自身、最近は幸いなことに発熱の出る風邪は何年も引いていませんが、喉の痛みや声が出なくなったりすることは多く、日常生活に支障が出るのはいつも辛いものです。
そこで、今回は、喉の痛みの原因と予防、そして痛みが出てからの効果的な対応策についてお話ししたいと思います。
喉の痛みの原因
参照 ライオン株式会社
喉が痛くなる原因には、風邪以外にも、埃の多い乾燥した場所にいることや、喉を使いすぎたりすることでも起こります。
私たちの喉や鼻の粘膜には繊毛という大切な細胞小器官が存在し、外部からの異物を排除する働きを担っています。しかし乾燥などで鼻腔や口腔内の水分が減少すると、本来、異物を排出してくれるはずのこの繊毛の働きを弱らせてしまいます。そして、排除し切れなかったウイルスや細菌が体内に取り込まれ、感染することで喉に炎症が起こるのです。
喉の痛みの予防
まずは、粘膜を乾燥させないことが重要になります。
人混みに出る際にはマスクをするは、埃やウィルスを避けること以外にも、喉や鼻の粘膜を保湿する働きもあります。
また、湿度の低い部屋も乾燥を招いてしまうので要注意です。加湿器を使用して、湿度50％以上を保つようにしてください。
起床時に喉の痛みを感じるという方は、就寝中に口が開いて鼻呼吸が出来ていないことがあります。知らず知らずの間に口呼吸をしている人に多く見られます。元々、人は先天的には鼻呼吸をしています。しかし、幼少期に風邪などで鼻づまりを経験し、口呼吸が習慣化してしまうと、鼻呼吸が出来なくなってしまうのです。また、加齢で口輪筋や舌の筋肉が弱くなると、口が開きやすくなって口呼吸してしまうこともあります。
その場合は、口の周りの筋肉を鍛える体操を行うと効果があります。
就寝中に喉に貼る専用のテープを使用したり、肌に優しい医療用テープを使用するのも効果的です。
ちなみに、私が使用しているのはこちら。ニチバンのスキナゲート。
剥がすときに角質を取らないので、肌に優しく毎日使用できます。
口呼吸の改善のための「あいうべ体操」
①「あー」と発するように、口を楕円形に大きく開く。
②「いー」と発するように、口を横に大きく開く。
③「うー」と発するように、唇を前に突き出す。
④「べー」と舌を舌に伸ばす。
①～④を1セット、1日30セット行うことで、口の周りの筋肉が鍛えられ、徐々に鼻呼吸が出来るようになります。
参照 福岡のみらいクリニック
顎に痛みや症状がある方の場合は、②と③のみを回数を減らして行ってみてください。
また、就寝時には、口呼吸防止のテープなどを貼っても、口呼吸の予防、喉の乾燥の予防が出来ます。
喉の痛みが出てきたら
喉の痛みは、風邪などの初期症状と同じで、まず症状の出始めに対応することで悪化を防ぐことが出来ます。
私の経験では、喉が少し乾燥して痛いなと感じた際に、指定医学部外品の喉用のドロップをなめると症状が改善されることがあります。
指定医学部外品は 元々は医薬品として販売されていたもので、2009年の薬事法改正によって、医薬部外品としての取り扱いに変更になりました。ゆえに、お菓子類などに該当するのど飴よりは、喉の痛みの対処法として効果が期待できます。現在では薬局以外にも、スーパーマーケットの食品売り場などでも取り扱われており、気軽に手に入れやすくなっていてオススメです。
喉の痛みが本格的にひどくなってきたとき
いろいろ対策しても、どうしても喉の痛みが本格的にひどくなった場合は、やはり、医薬品に頼らざるを得ないでしょう。
喉の痛みに特化した市販薬
しかし、痛みが長く続く場合は、扁桃炎が悪化していたり、他の重篤な病気に罹患している場合もあります。すみやかに医療機関を受診されることをオススメします。抗生物質の処方や投与で炎症を鎮める必要があります。また、処方箋は即効性があるので、酷い痛みも早く改善されると個人的な経験からも感じています。
