紫外線の弊害とその対処方法
紫外線の肌に及ぼす影響は、ここ数十年で過去と比較にならないほど強くなってきていると言われています。その理由は、オゾン層の破壊によって、地上に降り注ぐ紫外線の量が増加してきているからです。
オゾンホールの面積の経年変化
(参照 気象庁HP)
以前にもお話ししましたが、紫外線は活性酸素の発生を活発にし、シミの元になるメラニンを形成したり、皮膚のコラーゲン繊維を破壊して、皺やたるみなどの肌の老化を促進させます。
また、浴び続けることで、細胞のDNAを傷つけることが繰り返され、時には癌化してしまう恐ろしい結果を招くことも。
今では信じられませんが、かつて、私の子供の頃には、日焼けは健全な発育の証しとされ、夏休み明けに、日に焼けた肌の濃さを競うコンテストが、各学校で行われていたこともあります。
オーストラリアなどの諸外国では、現在、子供達にも日焼け止めなどのUVケアの指導が徹底されているようですが、日本の子供達を取り巻く意識はまだそこまで真剣になっていない気がするのが心配です。
とにもかくにも、今は季節に関係なく、日焼け止めを塗ることを、私のかかりつけの皮膚科のお医者様などは強く勧めていらっしゃいます。
なぜなら、紫外線は、冬でも、また屋内にいても、降り注いでいるからです。
紫外線のA波は、波長が長く、皮膚の奥、真皮層にまで達し、肌のハリや弾力の元となるコラーゲンやエラスチンを作り出す繊維が細胞を破壊します。窓ガラスや雲も透過するので、屋内や曇りの日の外出でも注意が必要です。
B波は、A波ほど波長が長くありまませんが、日焼けやシミの原因であるメラニンを生成させたり活性酸素を発生させます。
このような理由から、紫外線の強い季節や外出時に限らず、紫外線を防ぐ必要があるのです。
そのためにはまず、日焼け止めを塗ること。やはり、紫外線吸収剤などが含まれていない肌にやさしいノンケミカルタイプがオススメです。
私のイチオシは、アクセーヌの日焼け止めです。
私もここ十年、日焼け止めはアクセーヌ一筋。トラブルの経験はありません。
皮膚科医との共同研究で製品の開発を行っているアクセーヌの日焼け止めは、低刺激性、無香料、アルコールフリーで、肌の敏感な方でも安心して使用できるタイプです。
実際、私の母は、デパートにある化粧品ブランドの製品のほとんどが使用できない超敏感肌なのですが、このアクセーヌの製品だけは大丈夫で長年愛用しています。
(但し、全ての方に肌トラブルが起きないというわけではありません)
しかし、
外線が特に強い夏場は、日焼け止めだけでは紫外線から身を守りきれないのも事実。
そこで強い味方になるのが、日傘や帽子などの身につけるアイテムになります。
日傘の紫外線遮断率は100%でないと日焼けは予防できない
特に日傘は、屋外の直射日光の下でも、日陰を作り、身体をすっぽり覆って日差しから肌を守ってくれる有り難いアイテムです。
けれど、残念なことに、この日傘、ものによっては紫外線対策が十分ではないのです。
というのも、私がUVケアを本格的に意識し始めた20代の後半の頃、初めて購入した日傘を毎日差して通勤していたのですが、ある日、友人に「日焼けした?」と尋ねられてしまったのです。
ショックでしたが、そう言われて改めて鏡を見てみると、確かに夏前よりも顔が少し黒くなっているような気が。。
「日焼け止めを塗り、少しの外出も日傘を欠かせなかったのに、肌が焼けてしまったのはなぜなのか?」
当時はネット環境も今ほど発達しておらず、その原因がいくら考えてもよく分かりませんでした。
ところが、しばらく経った頃、偶然、某テレビ番組で日傘の紫外線遮断率についての実験が行われているのを目にしたのです。
それによると、日傘は傘地の違いによっては、紫外線を通してしまうものもあるのだそうです。紫外線のカット率が99%や99.9%、そして100%のものなどの違いが出てくるのです。
たかが1%や0.1%の違いですが、この透過率でも肌にダメージを与えることは十分あり得るのです。
その番組で紹介されていた紫外線遮断率100%の商品が、「サンバリア100」というブランドの日傘でした。
紫外線遮断率100% サンバリア100の日傘の特徴 晴雨兼用
通常のUVカットの日傘は、生地自体の目が粗くて遮断率を100%にするのが難しかったり、また、紫外線吸収剤を施して処理されているものも多く、摩耗や雨などに長くさらされてると、UV加工自体が剥がれて効果がなくなる可能性もあります。
その点、サンバリア100の日傘は、傘地が3層構造になっていて、紫外線以外にも、赤外線と可視光線も全て100%カットを実現しています。
(財団法人日本化学繊維検査協会の遮光性100%の試験結果も照明されています)
(参照 サンバリア100HP)
もちろん、晴雨兼用なので急な雨の時も使えます。
その際に購入して長く愛用していますが、以降、日に焼けた?なんて人に言われたことは一度もありません。さすが紫外線遮断率100%の威力です。
「サンバリア100」の日傘は、ロングサイズ、ミドルサイズ、ショートサイズ、そして折りたたみ三段と二段の5種類があります。
私が現在所有しているのは、ミドルサイズとショートサイズと折りたたみ二段のものです。
平均的な身長の女性の場合、ロングサイズだと大きすぎる印象です。私は身長が160センチなのですが、ミドルサイズでちょうど良い感じです。
ショートサイズは紫外線がそんなに強くない春先や、人混みで大きな傘が邪魔に感じる時などに使えて便利です。
手持ちのミドルサイズとショートサイズを広げて比較してみました。
右がショートサイズ、左がミドルサイズになります。
こうして並べると、サイズの違いがよく分かります。ちなみにミドルサイズは、一般的な市販の雨傘と同じくらいの大きさです。
また、2段式の折りたたみタイプですが、正直、フリル付きのものを買ってしまってかさばるのであまり使っていません。
普段使用しているバックと比較した写真はこちら。
やっぱり荷物があるときなどは邪魔になります。フリルなしのものなら、鞄にすっぽり収まったかも。
広げるとこんな感じでオシャレな見た目で良いのですが。
また、三段式は、HPによると、折りたたみが少し難しいらしいです。
使用中に傘の柄や骨が壊れたなど、トラブルの際には、修理も対応してもらえるようです。(6ヶ月以内なら無償)
私の場合、もう十年以上、急な雨の際や風の際にも使用してきましたが、サンバリア100の傘はとても丈夫に出来ているので、びくともしません。
ただ、ミドルサイズの傘だけは、特に頻繁に使用してきたせいか、傘布の中のビニールの生地に、亀裂が入ってきてしまいました。生地のお直しは受け付けていないので、ブラックテープで補修してだましだまし使っていますが、紫外線も気になるので、そろそろ買い換え時かなあと思っています。
日傘以外の取扱商品 帽子
ちなみに、つば広の帽子も販売されています。傘と同じ太陽光を100%カットしてくれる三重構造の生地で出来ていてます。つばの長さが11センチと15センチのものが販売されていて、お顔周りの日差しを防いでくれます
私が所有しているのはこのつばの長さが11センチのものです。11センチでもしっかりあごを引くと、十分顔周りの日差しは防ぐことが出来ます。
内側の素材が傘と同じ紫外線遮断の布地になっているので、正直、長時間被っていると若干蒸れるのが難ですが、洗濯機で丸洗いできるのであまり汚れは気になりません。
特に紫外線が強い夏場の外出時など、日傘と併用して使っています。日傘の使えない電車内などでは特にこのつば広の帽子は活躍してくれます。
ただ日傘も帽子も、唯一のウィークポイントは、下からの照り返しを防げないこと。夏場のアスファルトなどの強い反射はやはり日焼け止めで食い止めるしかないようです。
サンバリア100の製品取り扱い店舗・購入方法・修理について
サンバリア100の製品は、現在、直営のサンバリア100のインターネットサイトでのみ販売されています。人気の商品なので、夏場の時期になると注文が殺到して手元に届くまで時間を要することもあります。購入を考えている方は、シーズンオフに前もって検討されるのが良いと思います。
また、過去には何度か、都内で期間限定でワークショップが開かれ、実際に商品を手にして試してみることが出来ました。最近は、このような企画は行っていないようですが、開催された際にはサイトでお知らせがあったので、気になる方はチェックしてみるのも良いかも。個人的にもまた開催されることを期待しています。
また、骨組みの不具合などは修理対応してもらえます。郵送で受け付けています。ただし、私のように生地の劣化に関しては、新品と修理代の差があまりないことから、残念ながら修理の対象外だそうです。
ちなみに同社の傘は、税抜きで¥12000~ ですが、現在では、同様の紫外線100%カット表示のお手頃価格の日傘も様々なメーカーから販売されています。