早すぎる白髪をどうにかしたい!その切実な叫び
両親からの遺伝もあってか、同年代の他の人たちよりも白髪の出現が早かった私は、三十代の頃からその対応に悩まされてきました。
70歳を越えたおばあちゃん世代なら、思い切ったグレーヘアも素敵かもしれませんが、まだまだ見た目の若さを保っていたいアラフィフの身には白髪染めは欠かせません。
が、前頭葉の分け目部分に特に白髪の多い私は、カラーをしても3週間ほどでいつも白いものが目立ってきてしまうのです。
次のサロンでの施術まで、ホームケアでしのごうかと、白髪用のカラートリートメントを購入してみたこともありましたが、太くて固い髪質のせいか全然染まらず、しかも色素成分のせいで痒みが出てきてしまう有様で。
髪全体が黒髪に戻ることはもはや不可能にしろ、頭皮のためにも何とか白髪が目立たない状態、せめて2ヶ月に1回のカラーの施術の間隔で大丈夫なくらいに改善できないものか。そんなふうな切実な思いで、いろいろと白髪や頭髪について自分なりに調べたり実践したりしてきました。
白髪の問題は、病気や命に関わる話ではないせいか、医療の分野でも企業の研究ターゲットとしても、長い間、大きな発展や注目がなされてきませんでした。
それが、アンチエイジング市場の需要が高まってきた近年、ようやく医学的な研究がなされるようになり、様々な検証によって、今まで謎が多かったそのメカニズムに関して、数多くの事実が分かってきたのです。
白髪の原因とメカニズム 白髪は治る?
黒くて健康な髪色は、毛根部の色素細胞(メラノサイト)がメラニン色素を生み出すことで作られます。この色素細胞では、ユーメラニンという黒色色素とフェオメラニンという黄色メラニンが作り出されているのですが、多くの日本人の場合、このユーメラニンの割合が大きいため、黒くて濃い色彩の髪の人の占める割合が高いのです。
白髪の原因の一つは、この色素細胞から作り出されるメラニン色素の欠乏です。
色素細胞は色素幹細胞によって生成されます。つまり、メラノサイトを作り出している大本の工場は「色素幹細胞」なのです。この色素幹細胞に指令を下して、メラニンを作るように促しているのが、毛包幹細胞です。毛包幹細胞は、発毛を促すと共に、その色素の生成の鍵も握っています(下図)。
参照 OurAge
さらに黒髪の生成に欠かせないメラニン(黒色色素)は、色素細胞の中の膜小器官のメラソームという場所で作られています。メラニンのもとは、タンパク質の一種チロシンで、チロシンはチロシナーゼという酵素の力を借りて、様々な物質に形を変え、最終的にメラニンに変化します(下図)
ここで作られたメラニンが、毛根に運ばれていくことで黒髪は生まれるのですが、メラソームの中でメラニンが作られなくなったり、あるいは、メラソーム自体が減少したり、また、作ることは出来ても色素が毛髪まで運ばれなくなることで、白髪に変化してしまうことがあるのです。いずれもの場合も、全ての作用の根源である毛包幹細胞の維持が最も重要になってくるのですが、加齢などによって、頭皮に存在する「17型コラーゲン」という物質が減少し、その活動が抑えられてしまうのです(下図)。
現在、実験によってこの「17型コラーゲン」を投与したマウスに発毛の効果が証明されています。近い将来、この物質を用いた白髪改善の新薬やサプリが登場する日も来るかも知れません。ただ、現段階では、このような画期的な治療や改善法は人に対する臨床段階ではまだ存在していません。
では、現状では、白髪を改善することは不可能なのでしょうか?
いいえ、決してそんなことはないのです。劇的な改善とまでは言えなくても、従来から知られている白髪対策でも、その予防や改善が十分期待できるのも事実です。
白髪は、
加齢 遺伝 疾患 ストレス 紫外線
などによって、上で説明したような黒髪を生成するために必要な細胞活動が阻害されることで生じます。
このような要因の中から、改善が可能なものに関して、日々の生活で一つ一つを見直していくことが大事になります。
不規則な生活習慣を改めたり、ストレスと上手く付き合ったり、紫外線を避けるなど、いろいろすぐに心がけて始められることは多いはずです。
例えば、今まで顔や手足だけを意識していたUVカットに関して、頭皮にも気を遣って、晴れた日は帽子や日傘を使うようにするなどの対策を取るなどでも、予防の一つになります。紫外線によって発生した活性酸素は、黒髪に必要なメラノサイトを老化させたり、細胞内のDNAを傷つけたりするからです。
中でも、現段階で、最も白髪対策に効果的なのは、血の巡りを促してメラノサイトに十分な栄養を行き渡らせることです。そうすることで、細胞が活性化され、健康な髪の生成や色素伝達に繋がっていきます。
そのための効果的な食物としては次のモノなどがあげられます。
白髪対策に効果の期待できるおすすめの食品
黒ごま
古くから白髪の予防に効果があるとされている食品です。
特に黒ごまペーストなど、成分が凝縮された濃度の高いモノを毎日食べることで、高齢の方でも白髪が改善したという話を何度も耳にしたことがあります。
それはゴマの栄養素を詳しく見てみるとすぐに納得できます。
ビタミンE。抗酸化作用があり、血行を促進してくれる。
鉄分、亜鉛、葉酸。ともに血液の生成に必須な成分で、貧血予防に欠かせない。
銅。メラニン色素の原料を作り出すチロシンの生成に不可欠。
アントシアニン。老化を助長する活性酸素を除去し、抗酸化作用の効果がある。
このような成分が含まれた、黒ごまは白髪予防の急先鋒なのです。
私のお薦めは、この「千金丹の黒ごまペースト」。あっさりとした甘さで、パンとの相性も 抜群です。また、普段、私は無糖ヨーグルトに加えても食べています。
他にも白髪対策に有効な食品はたくさん存在します。納豆 豆腐 チーズ アーモンド バナナ りんご などメラニン色素の原料を作り出すチロシンなどが豊富。
大豆 ナッツ ホタルイカ エビ プルーン などチロシンをメラニンに変換させる際
に必要な酵素チロシナーゼが豊富な銅が豊富。
わかめ ひじき 昆布 鰯 鯖 鰤 鰹などの魚介類メラノサイトの活性化に必要なホルモンに必要な成分のヨード(葉酸)が豊富。
頭皮マッサージ おすすめのサロン・シャンプー・セラム
食品からの栄養の摂取以外にも、頭皮のマッサージを行うことで、血行促進に効果があ期待できます。簡単な方法では、お風呂上がりに育毛剤や頭皮美容液を頭皮に付けて、成分を塗り込むように両手の指の腹で円を描くイメージでマッサージします。まず、首の後ろ、髪の毛の生え際から後頭部を徐々に頂頭部に向けてマッサージ。その後、前頭部は頭の中央に頭皮を寄せるような感覚で揉みほぐします。最後に耳の裏も円を描くように。これを毎日、朝夕二回行っていくと、頭皮の固さが徐々に改善されて血行が良く
なります。
それでもセルフケアには限界が、という方には、サロンでのヘットスパをオススメします。頭皮や髪のプロが行ってくれる施術は、一度受けただけでも身体が軽くなり、抜け毛や髪質の改善にも繋がります。自分では難しい頭皮の状態を詳しく確認できるし、それぞれの状態にあったお手入れ方法のアドバイスも得られて一石二鳥です。私のオススメは、三軒茶屋にある希翠。ヘットスパ&フェイシャル専用のサロンです。kissui.tokyo施術前には、毎回、頭皮の状態をマイクロスコープでチェックして、その人似合った施術の方針やホームケアのアドバイスが受けられます。頭皮に余計な油分が多くても、逆に油分が少なくて乾燥気味でも、髪の生育には良くないそうで、それを改善する施術が行われます。 ヘッドスパは、お悩み別のメニューになっていて、それぞれ60分コース、80分コース、90分コースなどの時間別に選択できます。私はいつも、白髪対策のアンチエイジングコース「翠玉」を選択しています。まず身体や肩のマッサージなど、全身の血行やこりを改善してから頭皮のクレンジング、マッサージに続きます。クレンジングに用いられるのはオイルで、これでしっかりと毛穴の汚れを浮き上がらせて取り除いていきます。施術中はいつも気持ちよくて眠ってしまっています。その後、白髪対策用の「ミカエラ ラスターヘアシャンプー」でシャンプーを行い、毛穴の汚れを洗い流します。最後に白髪に効果のある頭皮専用美容液の「ミカエラ ラスターへアセラム」をたっぷり浸透させて終了。 この美容セラム、「ミカエラ ラスターへアセラム」は、休止中のメラノサイトを活性化させる成分が配合されています。自宅でも使用しているのですが、使用から半年足らずで、マイクロスコープでのチェックの際に、根本が黒くなっている白髪を何本も発見
しました!
主成分 リモネン、オレンジ油、メチルシラノールアセチルチロシン、ビオチン アセチルヘキサプチド-1「ミカエラ ラスターセラム」は、ネット販売の他、ヘアサロンやヘッドスパを取り扱う全国のエステサロンなどで取り扱っています。 さらっとした感触の液体の頭皮用美容液です。
また、サロンで仕上げに使っていてあまりにもその仕上がりの良さに驚いて購入したドライヤーがこちら。LOIVREDOの「復元ドライヤー」従来の高温でタンパク質を破壊するタイプのドライヤーとは違い、低温速乾タイプで髪を痛めず、医療現場でも使われている遠赤外線の一種「育成光線」によって髪につやを与えてくれます。 復元ドライヤーについては、www.haruka-bitokenkoblog.comこちらに詳しく記しました。参考になさってみてください。
一度の使用で髪質改善するプレミアムドライヤーLOIVREDO「復元ドライヤー」
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